東京都 八王子市(はちおうじし)
八王子市マンホール

撮影:「八王子駅南口」交差点付近/2011.5

汚水用マンホール蓋。デザインは江戸時代末期より八王子市に伝承されている人形劇「車人形」。

2010年12月にオープンした多摩地域一番の高層建築(41階)「サザンスカイタワー八王子」前から東側に向けて200mほどの区間に、色使いが微妙に異なる6枚(人形の色違いが二通り、背景の色が三通り)の蓋が並んでいる。その先には単色カラー盤も。

雨が降っていたため光ってしまったものの、無彩色盤ではつかみにくかったデザインが、カラー盤ではよくわかる。

▼上の蓋と背景の色違い八王子市マンホール ▼上の蓋と背景の色違い八王子市マンホール
▼人形の衣装の色違い八王子市マンホール ▼人形は左の蓋と同じで背景が色違い八王子市マンホール
▼上の蓋の背景色違い八王子市マンホール ▼単色カラー盤八王子市マンホール
八王子市マンホール

撮影:「石川中学校入口」交差点角/2011.5

上の蓋より設置時期が古そうな蓋。八王子駅南口の蓋と大きく異なるのは「おすい」の文字と葉のような部分が緑色であること。

なぜ街の中心部から離れた場所に設置されているのか疑問だったが、家に帰ってからネットで調べてみると、八王子水再生センターに近いことがわかり、それならまだ近くにあるだろうとストリートビューで眺めたところ、この交差点と水再生センターの中間ほどの交差点に少なくとも3枚あることも判明した。

 ■ 八王子市マンホールカードA ■ 取得:2021.12 八王子市役所
八王子市マンホール八王子市マンホール 【デザインの由来】(マンホールカード裏面の文章)
現行デザインとなったのは1987年です。国の選択無形民俗文化財であり、また都の指定無形文化財でもある八王子車人形がデザインされています。車人形とは、幕末に多摩地方で始まった郷土芸能で、ろくろ車という3個の車輪がついた箱形の車に腰をかけて、一人の人形遣いが一体の人形を操る、特殊な一人遣いの人形芝居です。この車人形の演目の一つである三番叟(さんばそう)の躍動する舞姿に、下水道事業の今後の躍進を託してデザインしたものです。今後も八王子市では、「安全で安心できる下水道」「環境にやさしい下水道」「健全な下水道経営」の基本方針を掲げ、下水道事業を展開します。
八王子市マンホール

撮影:八王子市役所付近/2010.4

上の無彩色盤。

八王子市マンホール

撮影:八王子城跡付近/2023.1

上と同デザインの小型盤。

八王子市マンホール

撮影:八王子城跡/2023.1

八王子城跡に設置された蓋。ほかの車人形のカラー盤と異なり、床の部分が茶色になっている。

八王子城を治めた北条氏照、小田原城を治めた北条氏政、鉢形城を治めた北条氏邦という「北条3兄弟」のゆかりから、八王子市、小田原市、寄居町の3市町の観光協会は1994年に「北條三兄弟三領共同宣言」を締結、その後、2016年10月、姉妹都市盟約を結んでいた。その縁から、2017年11月19日に、3市町は、全国初となる姉妹都市間による下水道マンホールの蓋の交換式を行ったという。

神奈川県小田原市の蓋(下左)や埼玉県寄居町の蓋(下右)が同じ道に設置されている。

八王子市マンホール 八王子市マンホール
八王子市マンホール

撮影:蔦屋書店八王子楢原店前/2013.3

陵南公園付近で南浅川を渡る「南浅川橋」と市の木「イチョウ」、市の花「ヤマユリ」が描かれている雨水用の蓋。

この蓋は車道にあり、交通量も多いので、撮影するのに相当時間がかかった。しかも、蓋の上側が東に向いているため、午前中でなければ影が不自然に入ってしまうので、交通量の少ない早朝を選んだ。もっと撮影しやすい蓋がないかと、辺りを歩いて探したのだが、ほかには全く見かけなかった。

陵南公園の対岸、プールのある公園側から眺めた「南浅川橋」。ヤマユリでもあればいいのだが、河川敷はちょっと殺風景。土手にあるのはイチョウではなく、桜並木だった。
八王子市マンホール

撮影:「市役所入口」交差点付近/2021.12

市政100周年のロゴマークと「百年の彩りを 次の100年の輝きへ」のキャッチフレーズが描かれたプレートタイプの蓋。

八王子市は、大正6(1917)年に市制を施行し、平成29(2017)年に市制100周年を迎えた。

八王子市マンホール

撮影:八王子市役所付近/2010.4

歩道上の蓋。中央に市章とは異なる「王」の文字と「下水」の文字を組み合わせたマーク。

八王子市マンホール

撮影:八王子市役所付近/2010.4

歩道上の蓋。中央に市章。

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