長野県 木曽町(きそまち・木曽郡)
2005年11月1日、木曽郡の木曽福島町日義村開田村三岳村が合併して誕生した。
 旧・木曽福島町(きそふくしままち・木曽郡)
木曽町マンホール

撮影:「木曽福島体育館」前/2011.11

「福島関所」と書かれた蓋。いいデザインだなと思ったら、それも当然、歌川広重の木曽海道六拾九次之内「福し満」が元になっていた。

福島の関所は、東海道の「箱根」、「荒井」、中山道の「碓氷」と共に四大関所の一つに数えられる関所。

関所の跡は市街地の東の外れにあり、福島関所資料館が併設されている。

▼広重画 木曽海道六拾九次之内「福し満」
▼関所の西門
▼浮世絵の門はここにあったらしい
木曽町マンホール

撮影:「上の段」地区/2011.11

市街地に多かった蓋。

「KISOFUKUSHIMAMACHI」と「SEWERAGE」の文字が入っている。

▼福島の古い家並みが残る「上の段」地区

▼こんなところも整備されている
 旧・日義村(ひよしむら・木曽郡)
木曽町マンホール

撮影:道の駅「日義木曽駒高原」付近/2011.11

治承4(1180)年に朝日将軍木曾義仲が平家討伐の旗挙を行った地がこの「日義村」。蓋には神奈川県鎌倉市の市章にもなっている源氏の旗印「笹竜胆」が描かれている。もしやと検索してみたら、旧・日義村の村章(昭和51年以前)もやはり「ササリンドウ」だった。

道の駅の駐車場に車を停めて、前の国道19号線を見たのだが、蓋は見当たらなかった。

さてどうしたものか。

建物の前にあるのだろうかとも思ったが、見回してみると、横の方にトイレの建物が。トイレ=汚水=マンホールの図式が頭の中に浮かび、道の駅を出て脇道をのぞくと……、あった。

 旧・開田村(かいだむら・木曽郡)
木曽町マンホール

撮影:開田高原「越」バス停付近/2011.11

御嶽山を背景にシラカバとソバの花が描かれている。

 旧・三岳村(みたけむら・木曽郡)
木曽町マンホール

撮影:御嶽神社里宮(若宮)入口付近/2011.11

村の花「ササユリ」と村の鳥「ライチョウ」が描かれている。ライチョウは大正12年に国指定の特別天然記念物に指定されている。

御嶽山の2014年の噴火がライチョウにも影響を与えたのではないかと懸念されたが、2016年の調査で悪影響は見られなかったようだ。ただ、温暖化による様々なプレッシャーは今後ますます強まると予想され、絶滅の危惧がなくなったわけではない。

木曽町マンホール

撮影:町役場三岳支所付近/2011.11

町章が入った集落排水の蓋。支所付近はこの蓋ばかりだった。

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