福島県 南相馬市(みなみそうまし) | |
2006年1月1日に、原町市および相馬郡小高町・鹿島町が合併し、南相馬市が誕生した。 | |
撮影:小高駅前/2020.9 マンホールカードに掲載された蓋。 南北朝時代に上方から来た玉都《たまいち》という琵琶法師。眼を治すために大悲山《だいひさ》の観音薬師に願を掛けたが、夜になって薬師堂で琵琶を弾いていると立派な武士が毎晩聴きに来る。そのうちに武士が、自分は人間ではなく薬師堂の沼に住んでいる大蛇で、体が大きくなり過ぎたために七里四方を泥海にするが、琵琶の礼に法師だけは助けてやろうと言う。条件は他言しないこと。法師は悩んだあげく、小高にいた相馬公に一切を打ち明けたが、城を出たところで大蛇にさらわれる。それを知った村人たちは、大悲山の山や谷に大蛇にとって毒となる鉄の釘を打ち込み、大蛇を退治する。小高の琵琶橋、耳谷、角部内といった地名は、この伝説に拠るのだそうだ。 |
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■ 南相馬市マンホールカードA ■ 取得:2020.9 南相馬市小高区役所 | |
【デザインの由来】(マンホールカード裏面の文章) 南相馬市小高区に伝わる「大悲山大蛇物語」をモチーフにしたデザイン蓋です。伝説では、玉都(たまいち)という琵琶法師がこの地で大蛇の化身に出会い、「これから地域一帯に大雨を降らせて沼にするが、琵琶を聴かせてくれた礼にお前だけは助けてやろう」と持ちかけられます。玉都はこのことを人々に伝えたために命を奪われますが、大蛇は退治され小高は救われます。そして伝説はこの地域に根付き、小高区には「大悲山の石仏」と呼ばれる国史跡や、物語に由来する地名などが遺されています。水没から小高を救った玉都の精神を継承し、下水道で暮らしを守る強い想いを込めたデザイン蓋です。 |
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旧・原町市(はらまちし) | |
撮影:南相馬市原町区上北高平字植松/2014.5 市の花「シラユリ」を描いた汚水用マンホール蓋。 |
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市の花「シラユリ」を描いた汚水用カラーマンホール蓋。市章の上に○に「車」の文字があり、車道用と思われる。市章の下の文字は漢字で「汚水」と書かれている。 |
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市の花「シラユリ」を描いた汚水用カラーマンホール蓋の色違い。市章の上に○に「歩」の文字があり歩道用と思われる。市章の下の文字は漢字で「汚水」と書かれている。 |
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市の花「シラユリ」を描いた汚水用カラーマンホール蓋の色違いだが、市章の上に「車」の文字も「歩」の文字もない。市章の下の文字はひらがなで「おすい」と書かれている。錆び具合からみると、こちらの蓋のほうが古そうだ。 |
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旧・小高町(おだかまち・相馬郡) | |
以前からあるカラーマンホール蓋。樹脂の欠損、錆などでかなり哀れな状態になっている。 |
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上と同デザイン、同仕様の無彩色盤。 |
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上と同デザインだが仕様が異なる無彩色盤。 |
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旧・鹿島町(かしままち・相馬郡) | |
撮影:南相馬市鹿島区横手川原/2014.5 周囲には町の花「マルバシャリンバイ」、中央に「万葉の里かしま」の文字と旧町章が描かれている。 「万葉の里かしま」の由来が何か、調べてみたのだがはっきりとしたことはわからなかった。ただ、万葉集巻三の笠女郎《かさのいらつめ》の、 |
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鼻曲がりの二尾の鮭が描かれた鹿島南部地区の農集排の蓋。 |
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旧町の花「マルバシャリンバイ」が描かれた鹿島東部地区の農集排の蓋。 |
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農作業風景を描いた鹿島西部地区の農集排の蓋。背景は阿武隈高地で、波立っているのは真野川か支流の上真野川だろうか。旧町章も描かれている。 |
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南相馬市のポケふた(みなみそうましのぽけふた) | |
撮影:道の駅南相馬/2020.9 株式会社ポケモンから寄贈された「ポケモンマンホール『ポケふた』」。描かれているのは「ギャロップ」と「ラッキー」。左下部に「みなみそうま」、右上部に「ⓒPokémon.」の文字。 白いものは何かと思ったが、卵がラッキーのポケットから飛び出してしまったようだ。 |
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相馬地方広域水道企業団(そうまちほうこういきすいどうきぎょうだん) | |
相馬市、南相馬市鹿島区、新地町に水道水を供給する「相馬地方広域水道企業団」の空気弁の蓋。 |
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