静岡県 富士市(ふじし) | |
2008年11月1日に庵原郡富士川町を編入。 | |
5色づかいで富士山と田子ノ浦を鮮やかに描いた汚水用カラーマンホール蓋。富士駅から北に向かうアーケード街の歩道にあった。 |
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■ 富士市マンホールカードA ■ 取得:2022.9 富士市上下水道部 | |
【デザインの由来】(マンホールカード裏面の文章) 現行デザインとなったのは、1987年。 このマンホール蓋に描かれた世界に名高い富士山は、富士市の誇りです。富士山を北に仰ぎ、南には駿河湾の白波をイメージしたデザインとなっています。富士山に使われている赤色から、葛飾北斎の「富嶽三十六景」を思い起こす人は少なくないでしょう。朝焼けに染まる赤富士を描いた「凱風快晴」はあまりにも有名です。富士山のデザインをあしらったマンホール蓋は全国に散見されますが、富士山の向きで下水の流れが分かる(頂上を流れの方向に合わせて蓋を設置)のは富士市のマンホール蓋以外では少ないと思われます。 |
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上のものと似たデザインだが別物。上はエポキシ樹脂だが、こちらはセラミックサンド塗装。富士山の山肌はこちらのほうが力強く描かれている。 |
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撮影:吉原駅付近/2010.7 上の無彩色盤。下は富士川SAから見える富士。 |
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撮影:吉原駅付近/2022.9 上の親子蓋の全体画像。 |
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撮影:吉原駅付近/2010.7 上と同デザインの仕様違い。 |
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上と同デザインの小型盤。 |
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「歩道のカラーマンホールをなるべく踏まないでください。「六角井戸」があり、いわれはとなりの石碑にきざんであります。今でも年に一回、お水取りの神事をおこなっています。」と看板に書いてある。道路工事の関係か何かで埋もれてしまう井戸から水を汲むために造った私設のマンホール蓋か。 下は石碑に刻まれている碑文。 |
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「竹取物語」のかぐや姫と富士山を描いた消火栓。 なぜかぐや姫なのか。竹取物語のエンディングに、「そのよしうけたまはりて、士 《つはもの》どもあまた具《ぐ》して山へ登りけるよりなむ、その山を『ふじの山』とは名づけける。」とあることから、物語の舞台が富士市の竹林であるという説があるそうだ。 かぐや姫からもらった不死の薬を燃やすのに帝が富士山を選んだのは、そこが天に一番近いから。あなたのいないこの世で生きながらえて何になろうかという思いを伝えたかったのだろう。帝に遣わされた士(さむらい)がたくさんいたから富士山というのがこのエピソードであるが、不死の薬を燃やしたから不死山、燃やした煙がいつまでも尽きないことから不尽山という説もある。 |
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岳南排水路管理組合(がくなんはいすいろかんりくみあい) | |
静岡県が事業主体として設置、管理していた岳南排水路が、下水道法の一部改正によって富士市、富士宮市に移管、設立されたのが岳南排水路管理組合(一部事務組合)。 夜空に浮かぶ富士山を背景に、「紙のまち」を象徴するトイレットペーパーと製紙工場、その下には駿河湾と特産物のサクラエビ、シラスが描かれている。 上方の数字は、富士山と宝永山の標高。 マウスポインタを左の画像に重ねると、岳南排水路管理組合の玄関で撮影した展示盤に切り替わる。(展示盤の画像を別ウィンドウで表示) |
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■ 富士市マンホールカードB ■ 取得:2022.9 岳南排水路管理組合 | |
【デザインの由来】(マンホールカード裏面の文章) 岳南排水路管理組合は、富士市・富士宮市の工場排水専用である、岳南排水路という全国でも珍しい都市下水路を管理運営するため、昭和43年に設立された一部事務組合です。このマンホール蓋は設立50周年を記念して製作したもので、北に日本一高い山の富士山、南に日本一深い湾の駿河湾を擁する岳南地域と「紙のまち」を表すトイレットペーパー、そして岳南排水路を使用する工場が夜景のイメージで描かれています。この景色は日本夜景遺産に選定された岳南電車からも楽しむことができます。このマンホール蓋は岳南電車のジヤトコ前駅近くに設置していますので、探してみてください。 |
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