福島県 金山町(かねやままち・大沼郡)
金山町マンホール

撮影:西谷橋の西側/2013.5

中央には町章。上下の花は町の花「コブシ」。町章の左右には妖精が描かれている。

なぜ、妖精なのか? 国道252線を通っている限り、沿線のほかの町や村とそう変わりない山に囲まれた風景が続く。鳥取の境港のように妖怪ならまだわかるが、妖精のイメージはあまり感じ取れない。

町のHPにもあるのだが、観光事業の一つとして、沼沢湖畔に「妖精美術館」というのがあるのだ。町の商工会や観光物産協会のキャッチフレーズは「妖精の里 かねやま」。

 

左が沼沢湖。ちょうど穏やかな日で、対岸の山が静かな湖面に映っている。ヒメマスの釣り場としても有名だった。

だった、というのは、この写真を撮った平成25年時点ではヒメマス釣りは解禁されていなかったから。理由は、例の原発事故。写真には写っていないが、左手のほうには係留されたままのボートや人の気配のない事務所があった。

蓋の中では楽しそうに踊っている妖精たちも、さぞや悲しんでいることだろう。

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